Sportsの窓

EPISODE10

　【3】


〜Premiaship Rugby 2009-2010 〜

プレミアシップラグビー　2010　観戦記







一昨日（2010年1月29日）東京はヤクルトホールにて
スカパー主催の映画試写会が行われ
久しぶりに楽しい映画を堪能してきました

その映画は1995年第3回ラグビーワールドカップが大きな題材にもなっている
『Invictus 負けざる者たち 』


クリント・イーストウッド監督
モーガン・フリーマンとマット・デーモン主演


今でこそ南アフリカ“スプリングボクス”が
当然のように南半球勢、北半球勢とテストマッチを行っているけれど
つい数十年前まで世界中から孤立する原因の
悪名高き人種差別アパルトヘイトにより
対外試合は行えませんでした

そのため第1回、第2回のラグビーワールドカップには
IRB(インターナショナル・ラグビー・ボード）理事国でもあるにも関わらず
この2大会は参加できていません

ですから、常にその間はこの南アフリカチームは
影の世界１ではないか・・・？と
ラグビー関係者のみならずとも囁かれる大きな未知な存在でもありました





この映画ではスプリングボクスは開催国であるから、
弱小でも参加できるんだ・・というような捕らえられ方をしていましたが・・
そんなことは、すっとこっどっこい！
半ばベールに包まれたこの開催国代表は
今度こそ牙を剥いてくる・・とばかりに期待大きなチームでもありました


1995年ラグビーワールドカップは
ラグビーアマチュア時代最後の大会で
ある意味ではラグビー世界にとっては一つの分岐点によく見られる大会でもありましたが
そのスプリングボクスの初登場、
ニュージーランドの「怪物ロムー」、
わが日本チームの未だ破られていない世界記録の145点・・などなど・・・
今でも何かと話題にされる大会の一つです

しかし、中でも最も印象深い一コマは
この映画でも涙誘うシーンの一つ
こちらの1枚の写真ではないでしょうか・・？

大会最後の試合・決勝戦で
「怪物ロムー」の突進を止め、
珍しい延長戦にもなった一戦後、
感動的な勝利を収め優勝トロフィーを
主将ピナールへ渡す
この日彼と同じ背番号のジャージに身を包んだ
ネルソン・マンデラ大統領から最高峰の証である
エリス・カップが渡される瞬間の1枚


試合前の選手への労いの言葉も
このスタイルでスタジアムへ出てきた時の興奮も忘れられない


それは在る意味でこの国の黒い歴史でもある
人種差別のアパルトヘイトに撒くが閉じられた一瞬でもありました


この試写会の始めに
日本代表ヘッドコーチのJKこと
ジョン・カーワンの短いトークショーがありました



ラグビーを初めて観る人たちにもラグビーに興味を持ってもらえる映画でもあり、
また、日本代表選手たちに是非観てもらいたい、とのコメント
映画の中にも出てくる我が国代表チームの世界最悪スコアシーンも見てほしい・・？と・・
あとから、ちょっぴり悪魔的な考えも浮かんでしまいました（笑）


そして、当時の大会を思い出しつつ振り返りながら、
映画を見終わったあとのテロップの音楽に
“World in Union”が流れるのには・・・
思わずクリント・イーストウッド監督にしてやられたな〜と・・・
ラグビー関係者が何度観ても泣けてくる、と云わしめた一つには
そんなにくい演出もあったからでしょう




是非、ラグビーをご覧になったことがない方でも
来る2015年に開催国となる我が国が
こんな風に国全体が元気になれると良いな〜と
改めて思った週末“花金”（今では古い言葉ですが、時々使います、私）の夜でした

『Invictus 負けざる者たち』


どうぞ、これからの公開映画
ラグビーに興味のない方でも
身近な世界の歴史を一つ知る意味においても
是非お薦めしたい1本です







【ラグビー観戦の街　レスターへ】
その１

〜　街の場所　〜






2010年年明け早々に旅発った今年1番の旅は
ロンドン滞在型のんびりとした旅になりました

その期間中に1度だけ列車に乗って
1日日帰りのショートトリップをしよう！と
昨年の11月からわくわくして心待ちにしていた
今回旅の最大の山！

それが、1月9日のプレミアシップ・ラグビー観戦！目的の
レスターへの1日になりました

今まで名前に聞き覚えがあったものの
正直なところ位置さえもおぼつかなかったので
最初は一体どの辺にある街かも判りませんでした



しかし、ロンドンからほぼ北東へ鉄道で約1時間
日帰りの旅には丁度良い、
今年の干支、寅年には“レスター・タイガース”とばかりに
年賀状そっちのけで昨年11月にチケットを取った、
レスター・タイガース対ロンドン・ワスプス戦




しかし！到着日から真っ白に雪化粧したヒースロー空港での足止めに
何やら不穏な気配があったものの
雨は降ろうが、槍が降ろうが・・
それこそ、雪だって今までに何度もスタンドでふるえながらの観戦も初めてじゃあないっ！
フットボール（サッカー）だって、ラグビーだって中止になるわけがないっ！！・・・

がっ！・・しかし・・・・・・・・なったんですね・・・・・
その試合中止が・・・
雪で・・・この日の殆どの試合が・・

2010年1月9日は
サッカー、ラグビー合わせて10試合近い数の試合が
英国中のスタジアムで行われる予定でした
ところが、結果的にはサッカーを加えても
偶然にも購入していた、
このタイガース対ワスプスの試合のみ、
わずかこの1試合だけがこの日行われた唯一の試合になりました




但し、その日の試合開始キックオフは17:30でしたが、
天候のため（雪の予報もあり）
その試合時間が約2時間繰り上がり
15:05へと変更

お宿でその旨確認していただき、
（クラブサイトにその旨2日前に発表になっていました）
ロンドンから子1時間の列車旅へとでかけることができました
（その列車運行も実はこの時点では危ぶまれていたが・・・）

兎にも角にも試合中止が回避されたのだから、
何としても開催地の街
初めてのレスターへ！GO！




こうして、ロンドンからの日帰り旅も含め
レスターへと向かうこととなったのです



：：　鉄道事前予約について　：：


すでに昨年11月に試合のチケットを取った後、
早速ロンドンから試合開催、
地元になるレスターまでの列車のチケットも
すぐに予約したのは言うまでもありません


　　　　　


英国の鉄道事前予約は
何社も乗り入れている各鉄道会社によって
若干違いますが・・・基本的には同じです

英国の鉄道については下記のサイトから
先ずは時間などをお調べくださいませ

National Rail Enquiries


鉄道運行会社は違っても共通しているサービスは
“早く購入すればするほど料金が安くなる！”という
日本で言えば
国内航空券の“早割り”のようなもの

ですから、予約するには「早い！」に越したことはありません
（但し、約2ヶ月前からの予約可能です
その期日に関しては上記サイトよりご確認くださいませ）






実際に今回の私の予約した鉄道料金は
1等席で片道£16.00也
これは当日同じ列車の切符を購入すると2等席で片道£46.80也
もし、同じ条件の1等席だったら£92.80也という料金です

実はこの「1等席£16.00」は“2等席”も同料金だったのです
（ですから、私にとってはお初の1等席です！）

実にこの割引率は84%OFF料金に相当します！！


おったまげました〜

1等と2等の席が同料金にも驚きましたが、
何よりもこの84％OFFには更に驚く価格です！！

一等席はテーブル席はついている席が殆どで
しかも上の写真は二人掛けですが、
こちら側は一人掛けでテーブルもちゃんとついているのです

二等席は両サイドが二人掛けで
テーブルのある席とない席があります


上は別会社の2等席　テーブルがついている



しかし、“安い”ということは常にリスクとも背中合わせ
この手続きにも、もれなく付きます！・・そのリスクが・・



それは、一旦予約して料金を支払ってしまえば、
その列車が何らかの原因で（例えば今回のように雪のため運休とか・・・）ない限りは
払い戻しや変更が出来ないことなどなど・・
様々なリスクが生じます

ですから、最悪その場合は
すんなりと諦めてしまうこと・・・・それしかありません


・・変更できない・・


また、予約を完了させるには
お支払いを済ませないと予約が成されたことにはなりません




ですから、予約をするぞ！と心に決めたら、
先ずはクレジットカードをご用意し、

1）	日付
2）	目的地
3）	時間

この3つは間違えないように予約に臨んでください
（ちなみに私は音楽は一切止めて、
そのことのみに集中して予約作業を行います
＊但し、クレジットカードお支払いについての事故がご不安な方にはお薦めいたしません

そのあと、ご自身の指定したメールアドレスに
ご自身の希望する列車の予約とお支払いが済んたことの確認のために
下記のような予約確認書が送られてきます


ネット購入のイギリス列車の予約確認書

予約番号、ご自身の予約した列車の詳細が記されているので
必ずご確認くださいませ

これは購入した事前予約席の予約確認書になります
プリントアウトして旅にはお持ちになってください
1番大事な用紙になります




実はこの前に鉄道会社によって
その後実際は乗車する際に切符はどこで手に入れるか？ということが
各社違ってきます

その方法は料金を支払い時
（例えばクレジットカード詳細を入力する前後など・・）などに
どのような方法で切符を受け取るか？という希望を選ぶ項目があります

但し、会社によってはその選択肢が幾種類もある会社、
又は一律当日駅の販売機で受け取ること・・と様々です

今まで経験した中では下記のような方法がありました

1)については、予約した日にもよりますが
英国の郵便事情を考えると
先ずは日本へ送ってもらう危険は余り犯したくはありません
何故ならば保証付き郵便での送付がない場合と、
日本出発日に郵便が到着するか、どうかが安心できませんから・・

そうなると当然ロンドンなど、滞在するお宿などへ送っていただくこととなります

しかし、受け取り先が信頼の置ける滞在先でしたら、
事前に受け取り先のお宿へ連絡をして
受け取っておいていただくことも可能ですが、
その場合は鉄道予約の際に予め送付先の住所をご用意ください

また、格安ホテルなどでは受け取るスタッフによっては
その郵便が判らず・・・
最悪は“届いていない”という一言で済まされてしまうことも・・・

このような手配関係については
“日本でならありえない”が、
“日本ではないからありうる”と背中合わせ

充分な心持で手配をお進めになることをお勧めします




2）※と3）※※は基本的には同じです

予約確認書を当日出発前にその鉄道会社の交換場所を探せば良いので、
あとはその受け先が窓口になるのか？
機械になるのかの違いだけです

その際共通しているのは
必ずお支払いをしたクレジットカードをご持参すること



そして、前出の予約確認書に明記されている
予約番号（Booking Reference）と名前など・・が必要です

又は当日のみならず
万一出発する鉄道駅を通りかかることがあったら
事前に予約確認書を切符へ交換しておいても良いかと思います



これが交換した切符です

上の1枚は詳細のみで
2段目右は往路の乗車券、右は指定席券、
3段目は復路の乗車券と右は指定席券です



初めての鉄道予約はどきどきですが、
やはり決まった行程での予約済み座席がある、という安心感と
何よりも「安い料金」は何者にも代えられません

どうぞ、これから混みあうシーズンの事前予約席に挑戦してみてくださいませ


予約されたことを占めす座席に指された予約カード


鉄道パスをご利用の場合は上記のような事前予約は必要ありませんが、
英国内でも1回、2回しか鉄道を利用しない移動の少ない旅は
当日駅で購入する鉄道切符の料金は
日本よりも割高です

その場合は事前での手配を
ご自身に合った形で調べていらっしゃることをお勧めします

今回はラグビーページであっても
初めての街

旅を交えながら進めて行きたいと思っています

これから本格的なラグビーシーズンですが、
（英国含む欧州は・・・）
週末の時差による試合観戦（テレビでね！）が
今年も始まるかと思うとわくわくします！



どうぞ、旅とラグビー観戦にご興味がおありになる
皆様からのご意見・ご質問をお待ちしております